シェアリングエネルギー 日本初 屋根置きの小口分散太陽光発電設備へのプロジェクトファイナンスで格付を取得し、20億円の資金調達を実施

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シェアリングエネルギー 日本初 屋根置きの小口分散太陽光発電設備へのプロジェクトファイナンスで格付を取得し、20億円の資金調達を実施

2024/10/15

株式会社シェアリングエネルギー(本社:東京都港区、代表取締役:上村一行、以下、シェアリングエネルギー)は、2,000件超の住宅を中心とした屋根置き低圧分散型太陽光発電システムをもとにしたプロジェクトファイナンス(以下、本プロジェクトファイナンス)について、フィンテック グローバル株式会社をアレンジャーとし、株式会社格付投資情報センターからBBBの格付を取得した上で、第一生命保険株式会社、株式会社七十七銀行、株式会社みずほ銀行から計20億円の資金調達を実施いたしました。屋根置き低圧分散型太陽光発電システムへのプロジェクトファイナンスとしては日本で初めての格付取得であり、格付が付与された形での資金調達としても日本で初めてとなります。今回の資金調達により、シェアリングエネルギーの累計資金調達額は154.4億円となりました。

「シェアでんき」と格付取得

シェアリングエネルギーが提供する「シェアでんき」はお客様の初期費用負担なく、無料で太陽光発電設備を屋根に設置することができ、電気代がお得になるサービスです。

本プロジェクトファイナンスでは、一つ一つの太陽光発電システムは小さいながらも、集めると大きな規模になる日本全国に分散する2,000件超の住宅を中心とした屋根置き低圧分散型太陽光発電システムが将来生み出す収益に対して、株式会社格付投資情報センターによる厳格な審査の結果、BBBの格付評価を受けました。これは、2,000件超という多数の屋根置き分散型の太陽光発電システムに対する格付としては、日本で初めての事例となっています。

本格付は「シェアでんき」が生み出す将来的な収益の確実性について評価されたことを示しています。本格付により、当社のサービスが市場での信頼性をより高めるとともに、お客様への安心感を提供することができます。

 

資金調達の実施

シェアリングエネルギーは本格付を取得した本プロジェクトファイナンスについて、第一生命保険株式会社、株式会社七十七銀行、株式会社みずほ銀行から計20億円の資金調達を完了しています。今回、シェアリングエネルギーが調達した20億円は、今後のサービスのさらなる拡大に充てる予定です。

また、今回の資金調達スキームは、サステナブルファイナンス※の新たなモデルとして、今後も同様の方法で持続的な資金調達が可能であることを証明しています。このスキームにより、シェアリングエネルギーは安定した資金調達を実現し、再生可能エネルギー普及に向けた取り組みを加速させるものとなっております。

格付の取得並びに資金調達に際し、フィンテック グローバル株式会社がアレンジャーとして革新的なファイナンスソリューションを提供いただきました。

 

※サステナブルファイナンスとは、金融機関が投資を行う際に、環境や社会、企業の運営方針(ガバナンス)を考慮し、持続可能な経済活動やプロジェクトに対して長期的な投資を行うことを指します。

 

「シェアでんき」の市場への貢献

シェアリングエネルギーが提供する「シェアでんき」は、エネルギーコストの削減や温室効果ガスの削減に寄与することで、持続可能な社会の実現に貢献します。

環境問題への対策の重要度は高まり続け、地球温暖化の状況は「地球沸騰化」という表現が使われ、2023年に開催されたCOP28では、世界全体で再生可能エネルギーの導入容量を2030年までに3倍にするという目標が掲げられるなど、その危機感や対策の重要度は世界的に増しています。

日本においても2023年に閣議決定された「GX実現に向けた基本方針」では、2050年のカーボンニュートラル等に向けてあらゆる選択肢を追求すること等が記載されており、現在策定中の第7次エネルギー基本計画等でも、さらなる再生可能エネルギーの導入の重要性が記載されることは疑う余地がありません。2021年に閣議決定された第6次エネルギー基本計画で掲げている目標では、2030年時点での日本の電源構成として、再生可能エネルギーは36~38%となっていますが、最も大きい14~16%を太陽光発電が占めています。

さらに、エネルギー自給率が低く、土地も限られている日本において、太陽光発電は貴重な国産のエネルギーであるだけでなく、「シェアでんき」は屋根という未活用資産を有効に活用して発電が可能であることに加え、居住者の初期費用負担が発生しないという観点からも革新的なサービスとなっています。

 

今後の展望

シェアリングエネルギーは、今後も革新的で高品質なサービスを提供し、再生可能エネルギーの普及に努めてまいります。引き続き、「シェアでんき」の提供を進め、「分散電源の創出によりエネルギーシステムを変革する」というミッションの達成に向けた取り組みを強化していきます。

 

関係者のコメント(敬称略)

フィンテック グローバル株式会社 取締役 吉岡 尚子氏

日本初の枠組みによる資金調達が実施されたことを、本スキームのアレンジャーとして、大変うれしく思います。以下、商品名称のサステナブルノートについて少しコメントさせて頂きたいと思います。

本商品は、ストラクチャードファイナンスとプロジェクトファイナンスの良いとこ取りをすることで、持続可能性の高いスキームに仕上げられております。主には、ストラクチャードファイナンスの手法の活用により、シェアリングエネルギー様のファイナンス時の新たな資金拠出や小規模多数の発電所に関する過大な事務負荷を要せずにスキームが組成できることになり、プロジェクトファイナンスの手法を活用して太陽光発電事業にかかる発電量の変動リスク等をヘッジすることで長期資金の借入が可能な仕組みになっております。

これはひとえに関係者の皆様のご尽力と知恵の結集によるものと考えており、新しい商品として世にリリースしたいという思いもあり、メッセージ性のあるネーミングとさせていただきました。

本商品自体もサステナブルとなるよう、さらなる商品性の向上を目指して参りたいと考えております。

 

株式会社シェアリングエネルギー 代表取締役 上村 一行

今回の格付取得、ならびに資金調達は、日本初の取り組みとして、過去に事例のない各種課題を多くの皆様の多大なるご尽力のおかげで実現することができました。

すでに当社の「シェアでんき」は22,000件を超えるお申し込みをいただいており、お客様をはじめ、パートナー様などのご協力を得ながら達成した今までの実績があったからこそ実現できたと思っており、心より感謝申し上げます。

「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」という当社のミッションの達成に向けて、資金調達は必要不可欠な要素であり、その観点でも大きな転換点となりました。

ビジネスとファイナンスの両輪を回し、「シェアでんき」を通じたお客様への付加価値の提供、ならびに、持続可能な社会の実現に向けて、今後も邁進してまいります。

 

シェアリングエネルギーについて

「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」をミッションに掲げるシェアリングエネルギーは、2018年より、初期費用無料で太陽光発電システムを設置して電気代をお得にするサービス「シェアでんき」事業を展開しています。全国で22,000件を超える契約申込みをいただき、1,700社以上のパートナー様と提携しています。

住宅向け「シェアでんき」のほか、事業者様向けの「シェアでんき for Biz」や「シェアでんき」を活用した実証事業、エネルギーマネジメントサービスの開発にも取り組んでおります。

 

会社名 : 株式会社シェアリングエネルギー

所在地 : 東京都港区新橋4丁目11−1 A-PLACE新橋 4階

設立  : 2018年1月

代表者 : 代表取締役 上村 一行

事業内容: 再生可能エネルギー等による発電事業およびその管理・運営に関する業務

URL  : https://sharing-energy.co.jp/

 

お問い合わせ先

株式会社シェアリングエネルギー 経営管理本部 経営企画室

Email:pr@sharing-energy.co.jp